撃的ビフォアーアフター




それはある日唐突に降って沸いた懸念から始まることになる。


部屋が狭くなってきた。


趣味のものを買いまくり
積み上げては限界が訪れ
その度にパズルのように組み換え
スペースを空ける。
そんな無限ループにもついに限界が訪れようとしていたのだ。




これはその限界を迎えようとしている部屋の一角である。
棚に収納されるはずの漫画・ディスクは棚から溢れ
ダンボールでこしらえた即席本棚に辛うじて収まっている。
その即席本棚にもう余裕はなく
脇に本の積み上げが形成されつつある。
棚の中腹には引き出しが2つ付いているが
手前の荷物で容易な開け閉めは不可であり
棚の下部には観音開きの扉が付いているが
こちらも開けようとすれば部屋の散らかしは必須である。


これらの問題を一挙に解決すべく目的の整理を行ってみた。

「部屋のあちこちに散らばった漫画・CD・DVD・Blu−rayを
                 一箇所に集め出し入れ・管理しやすくする」



これを解決する方法は考えうる限り1つ。

棚を丸ごと専用の棚に交換するである。



元々父親からのお下がりを使用していた為、
本の収納に特化しているというわけではないのだ。
せっかくだから趣味全開のものにしようと
目的に合う家具を探すこと数日。
家具を取り扱っているとある会社のHPが目に止まる。

そこからは怒涛の勢いで設置予定場所の採寸・
家具の寸法確認・設置後のイメージ妄想を何度も行い
様々なサイズの家具の中から
理想のものを見つけ出し注文に至るまで
さほど時間はかからなかった。




注文から約1週間後、目的のものはついに姿を現す。



でかい。

最初の感想はただただそれに尽きていた。

これは家の玄関だが
この状態で扉の通行に必要なスペースは常に半減である。
これだけの荷物をまとめて室内に運び込むキャパは皆無なのだ。
つまり自分以外の人にも迷惑がかかるのである。
そんなわけで急遽1/23 16:40を以って
作戦を開始することになった。




@既存の棚の前方・上部・内部を空っぽにする(1/23 16:47)

とにかく荷物を棚から取り出し部屋の隅から積み上げていく。



前面・中腹前方の荷物撤去完了。




ガラス戸棚の内部・中腹内部・棚下部・引き出しの荷物撤去完了。


観音開きの扉の中は上下2段前後3列に
可能な限り漫画が入っているのでこれも撤去。



最後に空っぽになった棚を撤去し準備完了となる。

ちなみに取り出した荷物は棚の移動の邪魔にならないよう
なるべく寄せて一旦置いておく。







A棚の概要

組み立てに入る前に届いた棚の再確認を行う。
念入りな事前調査をしてはいるが
実物に触れるのは初めてなので
一種の博打であることに変わりはない。

さて今回注文したのは以下の商品である。

1.高さ190cmのラック3列収納用外枠
2.上記に収納されるCD&DVDラック×3
3.高さ198cm 幅31cmの本棚

「1」と「2」は組み立て後合わせることで一つの家具として機能する。
ここに漫画・CD・DVD・Blu−rayを収納する予定。
「3」の本棚は大型の本などディスク用のラックには入らなさそうなものの収納用。
棚を撤去したところに、この新しい家具を設置するという算段である。

まずはラックを収納する為の外枠から作っていくこととなる。




B外枠の組み立て(1/23 17:30)
自室は荷物で溢れかえっているので
組み立ては隣の部屋(居間)で行うこととする。
これ以降は隣の部屋で作り、自室で調整・配置としている。




でかいな。(2回目)

この辺りからこれやった挙句完成しなかったら
どうなるんだろうという一抹の不安が
常に頭にチラつくようになる。

ちなみに撮影の為、ダンボールの蓋を支えるつっかえ棒を探しましたが
なにぶんでかいダンボールの為適当なものが見つからず
挙句タペストリー(ボーダーブレイク&PSO2コラボ)を代用する始末。
これ単体だと結構幅のあるタペストリーなのですが
箱と比べると小さく見えてしまう不思議。


内容と完成図はこちら。



今回組み立てにあたって今までに見たことない部品がありました。
図中で「カムロックボルト」「カムロックナット」となっている部品です。
最初は「なにこれ、どうやってつかうの?」状態でしたが
ボルトに対して90度角からナットをはめ込み
回すことによって強力に締め上げるという仕組みのようで
側面の板1枚につき3箇所ずつこれを使用するのですが
3箇所締め上げるだけでかなりの安定感。
なにこれすごい。


そうして出来た外枠を一旦この場所に設置。




自室内にまだ置いてあった旧棚を部屋の外へ出した上で
一旦設置した場所から本設置場所へ移動。



概ねイメージ通りの設置。
余談だが、この外枠の移動方法は
「中に入って重量挙げのように両手で天板を持ち上げる」である。
普段動かない人にとって翌日の筋肉痛はまぬがれない。




Cラック組み立て 1台目(1/23 20:54)



こちらはカムロックを12箇所使用。
その他ネジの数も外枠と比べると多め。
この辺りから腕の疲労も相まって作成ペースがガクンと落ちる。




Dラック完成及び設置 1台目(1/23 23:44)



1台作るのに3時間近くかかっていたことに気付き絶望する。
あと2台あるんですが・・・。
ラックの下部はキャスター6個にて転がすことが可能。
上部にはピンの差込口があり
ピンを差し込んだ上で外枠のレールに設置し
引き出して開閉を行う仕組み。

収納してみていけそうだったので適当に本を詰めて
転がそうとしたところアクシデント発生。
ラックが本の重みで畳に沈み
押しても引いても動かない状態となってしまった。
このまま計画総崩れとなるかと思われたが
ラックと畳の間に板を敷き擬似フローリングにするという妙案を思いつく。
ただし対策は後日実施することにして、この日は作業終了。
とてもじゃないが自室は布団を敷ける状態ではなかったので
この日は居間のこたつにて就寝。




E板を敷く(1/24 11:00)

まずは外枠の床面積・ラックを引き出したときの最大床面積より
板の寸法図面をおおまかに作成。
その後近場のホームセンターに赴き板の選択。
今回は厚さ1.5cmの板を選びました。
有料にて店員さんが加工してくれるコーナーがあったので
完成図を伝えた上で加工してもらった。
(でかい旋盤で切ってもらったのですが、1mmの狂いもないんですね。すごい。)




設置していた外枠とラックを退かし板を設置。




その上から、外枠とラックを再度設置。



しかしこの状態では外枠が軽すぎる為
ラックの動きに併せて移動してしまうことが発覚。
加えてラック作りに飽きた。(笑
当初はこのまま2台目3台目と作っていく予定でしたが
予定を変更しその隣に設置予定の本棚を先に組み立てることにする。
(外枠を壁と本棚で挟み込み動きにくくするのが狙いand
ラックを作り続けることに飽きそうだったので)




F本棚の作成〜設置(1/24 12:57)

本棚作成はいい気分転換になりました。
ネジの扱いに慣れてきたのか、結構サクサクと組み上がりました。
外枠の隣に設置するとなかなかサマになってきました。




そして本詰めリベンジ。



今度は重さこそあれ、押したり引いたりが出来るようになりました。
これで一気に気が楽になったのか、作成のモチベが上昇。




Gラック作成〜設置 2台目(1/24 16:16)

2台目の作成⇒移動⇒設置


CDが意外と少なくてびっくり。




Hラックの作成〜設置 3台目(1/24 21:34)

3台目の作成⇒移動⇒設置


漫画多いねん。
最初の予想では漫画はラック1個半の予定でしたが
どうみても2ラック分あったもよう。




I本棚への本収納(1/25 1:24)

ラックの方がほぼ片付いたので隣の本棚へ本を収納。
併せて収束に向けて他荷物の整理開始。



3:40
今日中の収束を断念。
今まで本を詰めていたダンボールが大量に余ってしまった為、
これを今から片付けるのは無理と判断。
日中の仕事が控えていたのでこの日の作業終了。
またこたつで就寝。




J更なる整理に向けて(1/25 20:25)

仕事終了後、更なる収納場所拡大の為あの手この手を試す。
例えば今までCDが詰まってた収納BOX。



元からCD収納用だった為、内部に仕切りが入っており
これにDVDなどを詰めると以下のようになります。



ここでもう一押し。
仕切りの部分を削り取ることで、
DVDケース1枚分の余白が確保できます。
(彫刻刀にて加工)



こんな感じで些細な部分も見逃さず徹底して整理していった結果―――。




K全工程終了(1/26 0:26)



この形で落ち着きました。
結局ラックの上にも物を置いています。
余った棚板で天板上に段差を作り
手前からでも奥にあるものが見えるようにしています。

新規棚の内容内訳は以下の通り。
向かって一番左のラック:漫画のみ
向かって真ん中のラック:CD、漫画
向かって一番右のラック:DVD、Blu−ray、漫画
隣の本棚       ;大判コミック、大型本(資料集など)、同人誌

当初の予定通り漫画を一箇所に集める試みは成功しました。
ディスク関係に関してBOXのみ別の場所に収納していますが、他は達成。



横に置いてあるプラスチック製引き出しも全体的に5cmほど幅寄せ出来ましたし
その割には足元が見た目すっきりした感じに見えるので
私的にはBESTだと思っております。




これでまた心置きなく増やせるな。

人生という名の冒険は続く。







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